やさしい耳鼻咽喉科講座

アレルギー性鼻炎

原因 アレルギー性鼻炎はなぜ起きる

動物は、体の中に入ってきたもの(異物・抗原)を排除するために、抗体というものを産生します。その抗原と抗体との間でおきる抗原抗体反応によって自分の身体を外敵から守っています。殆どの場合にはこの反応が起きても何の症状もありません。

しかし、ある種の体質を持った人においては、作られる反応物質(抗体)が特殊なものとなり自分にとって不利益な症状を起こすようになります。このような症状を起こすことをアレルギー反応といいます。
この結果におこるアレルギー性鼻炎の三主徴は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。やっかいな症状ですが、外から入ってきたものを追い出すための反応が過剰に起こった結果と言えます。

原因と対策

アレルギー性鼻炎には一年を通じて症状が現れる通年性のものと、季節的に症状を起こす季節性のものとがあります。このうち通年性のものは家の中のほこりやダニ、カビが原因となっているものと考えられています。

したがってこのようなアレルギー性鼻炎の症状をよくするためには、まずは原因となっているものを減らすこと、原因(抗原)除去が重要です。たとえば、 窓を開けてよく掃除をすること、部屋の風通しをよくすること、ほこりやダニがたまりやすい絨毯を外す、湿気がたまらないようにすること、また布団やシーツ、枕などを日に干して乾燥させることなどが大事になってきます。 空気清浄機も性能がよくなり有効です。

最近では治療法や薬も進歩してきました。症状が続き日常生活上で苦痛を感じるほどのものであれば、専門の医師に相談してください。

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